重ね塗りの基礎知識/太陽Masters

自分の愛車をどのように維持していくか?何をどう使ってどうしようか?を考える場合の参考になるように色々アドバイスしたいと思います。

まず、下の表で各コーティング剤の大体のイメージをつかんで下さい。

酸化しないコーティング剤比較表1

製品名 光 沢 密着持続性 紫外線吸収剤 作業性 緻 密 性
ゴールドラベル ◎+ ○+ 約2〜3年程度 なし ◎10
太陽ポリマー ◎+ ○+ 約2〜3年程度 なし ◎10
ストロンガーA ○+ ◎ 約3〜4年程度 微配合 ◎+ ○7
クリスタル5 ◎ 約4〜5年程度 微配合 ◎9
グロウアップ ○+ △ 約1年程度 微配合 ○7
ピンクダイヤモンド ◎ 約4〜5年程度 微配合 ◎+ ◎9
  • 被膜硬度9Hは共通、膜厚は上2つが0.3〜0.5μ、以下が2μ(膜厚はどれも分子構造からの計算値)です。
  • 光沢と作業性は主観的なものが入った評価です。
  • 密着持続性は保護効果の十分有る被膜が塗装面に残っている期間です。たとえばクリスタル5の場合だと4年後でも最初のころとほぼ同等の防御力が有るということです。もちろん上手な手入れはプラス、下手な手入れはマイナスに作用する可能性があります。
  • 光沢や持続性の△等は気になるかもしれませんが、ダメとか大したことないという意味ではありません。レベルの高い中での比較のマークです。
  • 品数が増えてきたため、+-をつけて、微妙な差を表現しました。同じマークの+-付きは、微妙な上下の差で使っています。(◎+は◎の上、◎-は◎の下、◎は◯+の上)

比較表解説

すべてのコーティング剤は独立した製品である どれを塗るかはお好みでOK

基本的にそれぞれのコーティング剤どれか1つを1回だけ塗っておけば、上記表中の密着持続性の期間くらいは、その保護効果という観点から見れば大丈夫ということを知っておいて下さい。
(塗装が痛まないように取っておく効果の持続期間と置き換えるとわかり易い)

長持ちが好きならクリスタル5、簡単なのが好きならストロンガーや極楽ポリマー、光沢重視なら太陽ポリマー・・・というように、お好みで結構だと言えます。また、赤いソリッドなど紫外線に弱い傾向の車には紫外線吸収剤を重視してストロンガーやクリスタル5という考え方も良いでしょう。仮に適当に選んだとしても従来品と比較すればすごく大きな差があります。

※ここで言う従来品とは石油系の酸化するコーティング剤のことです。

さて、今度は緻密性のことも考慮に入れて見てみましょう。

緻密性と持続性と光沢は密接に関係している

上記はコーティング剤ごとの緻密性の目安です。
さっきの比較表1の光沢・密着持続性と似たようなマークになっています。つまり、概ねですが緻密性が高いとくっつきが良く、光沢も良くなる傾向に有ります。
(作業性はその逆で反比例の傾向にあるということも決して偶然ではありません)

緻密性が高い方が防御力も高い(厚みが同じ場合)

太陽ポリマーの被膜とストロンガーの被膜の防御力の質の違いを例に取るなら、緻密性が高いけど膜厚の薄い太陽ポリマーは少人数の精鋭部隊による防御、緻密性は低いけど膜厚のあるストロンガーは大勢の雑兵による防御・・・のようなものと考えて下さい。もし、膜厚が同じだったら太陽ポリマーの防御力の方が断然上です。

重ね塗りパターンの結論

何種類かをあれこれ重ねる・・・と想定した場合、手持ちのコーティング剤の中で “もっとも緻密性の高いものを一番上に塗る”というのが合理的です。 見た目も一番光沢の良いものが表面にあった方が良いわけです。

例1:3種類持ってて、トリプルコーティングするとすれば次の順番で塗ります。
ストロンガー → クリスタル5orピンクダイヤモンド → 太陽ポリマー

例2:ストロンガー+太陽ポリマーのセットの場合
ストロンガー → 太陽ポリマー

例3:ストロンガー+クリスタル5orピンクダイヤモンドの場合
ストロンガー → クリスタル5orピンクダイヤモンド

例4:クリ5orピンクダイヤモンドと太陽ポリマーの場合
クリスタル5orピンクダイヤモンド → 太陽ポリマー

例5:好みのコーティング剤同士を重ねる場合
太陽ポリマー → 太陽ポリマー
クリスタル5 → クリスタル5
ピンクダイヤモンド → ピンクダイヤモンド
ストロンガー → ストロンガー

  • 仮にめちゃくちゃな順番で塗っても、ダメな点は一つもありません。普通に足し算になります。同じ種類を重ねた場合も足し算になります。
  • 重ね塗りをする場合、拭き取って光沢面が出て完成から、60分以上のインターバルをあけて、次のコーティング塗りこみを行って下さい。

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