各製品のQ&A

酸化しないコーティングに関するQ&A

GFシリーズで加工するともう塗装は痛まないのですか?

GFシリーズの保護膜は超薄膜のため、遮断率が100%ではないので防御力も100%ではありません。そのためほとんど痛まないけど少しは痛むという結果になるのが通常です。あくまでも目安ですが通常と比べて50〜90%痛みを防止していれば平均的効果の範囲といえます。80〜90%防御が最も確率の高い平均値です。言い方を変えると、1年経ったとして1〜3ヶ月経った感じというぐらいでしょう。

失敗することもあると聞きましたが?

その通りです。従来のコーティングは具体的効果がほとんど無いため、成功も失敗もありませんでした(あえて言うならとりあえず無難に光ってればみんな成功)。しかし、GFシリーズはきれいに出来上がった=成功ではありません。具体的保護効果のある所定の保護皮膜がちゃんと形成されなかった場合は(別に害はありませんが)失敗です。何の保護効果も体感できない場合は何らかの作業不備があったかもしれないと考え、早めにもう一度施工してください。失敗の原因はこれまでの従来品での経験値をベースにした思い込みである場合が多いようです。従来品での経験値は早くきれいに終わらせるための知識が多く、作業方法による保護効果の違いという感覚は持ち合わせていないベテラン・プロが多いため新人も間違った感覚を伝授されてしまうのが原因です。頭の中を一回白紙に戻して、設計図通りにプラモデルを組み立てるのと同じ感覚でやれば誰でも簡単に成功すると思います。

失敗しないコツは?

極力マニュアルの通りに施工してください。あとは勝手な思い込みという自分で仕掛けたワナに引っかからなければ大丈夫です。一例を挙げますので参考にしてください。ある日どうも良い被膜が形成されていないようだという相談を受けました。話を聞いてみると下地調整剤(洗車職人等)を良く洗わなかった場合の症状のように思われました。でもそのことを聞くとちゃんと洗い流しているという答え。結局見に行くことに…。そしたらやっぱり洗っていなかったのです。本人は『水多目のじゃぶじゃぶタオルでよく拭いた=よく洗い流した』と勝手に判断していたわけです。経験値の高い人ほど陥りやすい思い込みのワナです。

他社のガラス系とはどこが違うのですか?

GFシリーズをガラス系と呼んだり書いたことは一度もありません。当社では一貫して酸化しないコーティングシリーズと呼んでいます。この酸化しない保護被膜で車を守るという点が多くの他社ガラス系との違いです。通常ガラス成分やガラスのような成分が含まれていればガラス系と呼びます。それがフッ素ならフッ素系、セラミックならセラミック系…。GFシリーズはそういう有効成分を含むと言っているのではありません。そういう有効成分で出来ていると言っているわけです。ですから酸化しないコーティング剤なのです。つまりすべての他社製品とは申しませんが、ガラス系製品との違いは酸化するかしないかです。すなわち塗装を酸化劣化から守る力があるかどうかです。

氷点下では施工できないと聞きましたが?

ストロンガー・クリスタル5・ピンクダイヤモンドなど水溶媒のものは車に薄く塗った時点で凍ってしまい作業になりません。アルコール溶媒の太陽ポリマーなどは一応施工できます。施工にベストの温度は15℃前後から30℃までぐらいです。

以下、従来型含めたコーティング剤全般のよくある質問です

太陽ポリマーやプロ用のパワーGFは、1年くらい軽く塗装を守るそうですが、他のお店のホームページの説明によると、1年も酸化劣化しなかったり、汚れが洗車だけで落ちるコーティングなんて無いと言っているのですが、どちらが本当なんですか?

ある意味でどちらも本当です。当社の酸化しないコーティング剤は石油系溶剤などの酸化する物質を使わないでできています。その性能は、プレゼント・モニター・ご購入でゲット、あるいはGFコートのお店で実際に試して頂けばご理解頂けると思います。一方ご指摘のあったお店の場合は、従来型の酸化し易いコーティングをしているお店と考えられますので、ごく常識的に本当のことを言っているのだと思います。また酸化しないコーティング剤のことを、たまたま知らなかったのでしょう。太陽ポリマーやパワーGFの事を知った上で否定しているのではないと思います。

従来の酸化するコーティングをしていると思われるお店の宣伝文句のなかに、ほとんどの場合【塗装を酸化劣化から守る】という項目があるのですが、実際に守れるのですか?

プロが処理すれば3〜4ヶ月の間は守れます。これは犠牲膜理論と言ってコーティングが酸性雨など外敵の前に立ちはだかり、塗装の代わりにやられてくれる…という考え方です。しかし、3〜4ヶ月経過してコーティング層が酸化しきってしまうと、今度は(裏切って)塗装を酸化させる側になってしまいます。仮に1年に1回しか処理しないとすると、味方だった期間が4ヶ月、敵になってから8ヶ月ということになり、何もしないより4ヶ月分毒になる(4-8=−4)と考えて良いでしょう。つまり安全圏の2〜3ヶ月に1回、前のコーティングを除去してやり直すことを繰り返していなければ酸化劣化から塗装を守ることは出来ません。よくコーティングをしたのに1年後に塗装が酸化劣化(酸化退色と言った方が合っている場合もある)していることが有りますが、もしコーティングをしていなければ、1年で酸化劣化するような弱い塗装はありません。これが塗装より酸化し易いコーティングで塗装を保護しようとすることの最大の弊害です。したがって、酸化する材質でできたコーティングやワックスでは3〜4ヶ月なら守れるけど、1年は守れない…というのがここでの結論です。塗装を酸化劣化から長期間守りたければ、酸化しないコーティングをするのが一番理にかなっています。

コーティングしてあるのに塗装自体に洗車キズが入るのはどうしてですか?

コーティングが柔らかすぎることと、膜厚が0に等しいからです。ただし最初の内は少し脂ぎっています(しっとりしている)からキズは普通に付いていますが、反射の関係で目立ちにくいようです。しかし1〜2ヶ月後になるとそれまでの分が一気に現れてキズだらけなのがわかります。太陽ポリマーやパワーGFは1回塗りで0.5ミクロン以下ですが、この9Hの被膜でしっかりキズを受け止めます。通常手洗い洗車の範囲でこの被膜が突き破られて塗装にキズが入ることはあまり考えられません。『キズをなるべく付けたくない』という気持ちさえ持っていれば間違いは無いでしょう。

コーティングをしたらピッチタールクリーナーを使ったり、強い洗剤で洗ったりしない方が良いと言われましたが、どうしてですか?

コーティングが取れてしまうからです。あるいはコーティング表面が荒れるからです。このことは皆さんも経験があるのではないでしょうか、(最初の内は特に)洗っただけで光沢が少し減ったように感じるはずです。これは多くのコーティングがワックスの延長線上にあるからです。コーティングの本当の役目は駐車場に置いてある時は酸性雨などの自然環境から車の塗装を守り、お手入れ時にはこういった薬品使用や洗い方などの人災から塗装を守る…ということです。つまり丈夫な塗装にしておくことで、その結果手入れが楽になるということです。太陽ポリマーやパワーGFならこの役目を十分に果たす事が可能です。

コーティングやワックスが酸化しているのか、まだ大丈夫なのかを見分ける方法はありますか?

洗車の前にホースやバケツで水をかけた時に、キズの原因になりそうな物質が案外素直に流れてくれる内は酸化していません。酸化していない塗装面は強めの雨などは洗車替わりになるくらいに感じます。一方水をかけても流れて行かず、何らかの力を必要とする場合は要注意です。砂や泥やチリやホコリと塗装面(あるいはワックス面・コーティング面)が酸化共鳴し始めている可能性があります。スポンジなどで物理的力を少し加えてやればはがれるはずですが、どのくらいはがれにくかったかが一応の目安になります。ごく簡単(常識的)だったならば付着物自体の物性的な粘性によるものでさほど気にする必要はありませんが、少し取れにくかった(またはそんな気がした)ならば酸化共鳴しかけていたと考えて良いでしょう。いずれにしても通常のワックスやコーティングの場合は1〜2ヶ月以内くらいで酸化し始めますから、水をかけてもキズの原因(異物)が残りやすく、表面硬度の柔らかさとは別に、洗車をするとキズが入りやすいまま洗わざるを得ないわけです。太陽ポリマーやパワーGFなら酸化しませんから、キズの原因がずっと少ない状態で洗車できます。つまり誰でも洗車の達人になったのと同じで、非常にキズの付きにくい洗車ができるわけです。(ちょっと話が横道にそれてしまいました。すいません。) それから、スポンジや布の滑りが悪くなっってきた場合も酸化の典型的パターンです。何かを塗ってもすべすべは一時的で、根本的につるつるに戻すには酸化被膜除去剤を使うか、研磨して酸化被膜を除去するしかありません。

赤い車をプロショップでコーティングしてもらったのですが、1年経ったら上面が全体的に少しピンクっぽくなってしまいました。店の人は『日焼けから塗装を守ります』と言っていたのですが、これくらいは仕方がないのでしょうか?

まず始めに、コーティングというものは日焼けから塗装を守る力はほぼ無い…と言えます。このことは太陽ポリマーやパワーGFとて大同小異(膜厚が少しある分幾らかまし)です。カーフィルムくらいの厚み(25ミクロン)があれば話は別ですが、日光に対する遮蔽物としての能力はたかが知れています(太陽ポリマーでさえ0.5ミクロン以下、通常コーティングはほとんど0ミクロン)。しかしご安心下さい。現在の塗料の太陽光線に対する対策は完成度が非常に高く、日焼けは極めて起こりにくくなっています。ではご指摘の車がなぜ少しピンクっぽくなったのかと言うと、これは日焼けではなく、酸化劣化によるものと考えられます。この問題はこの質問でも触れていますので、詳しくはそちらを参照して頂くとして、もし太陽ポリマーやパワーGFだったら、あるいはコーティングしていなければ、(1年という期間では特に)ピンクにならなかった可能性が高いと思います。ただし最初が本当に赤かったとしてですよ。

この質問の答えを読む限り、塗装自体であろうと、保護被膜上であろうと、キズが付いてしまえば見た目は同じなのでは…と思うのですが、実際はどうなんでしょう?(2000/4/3)

同じ量のキズが付いたと仮定すればその通りだと思います。しかし、太陽ポリマーは9Hの硬度を持っているため、通常の2H前後の表面とではキズの入り具合に差があります。大体の目安ですが、キズの数で10分の1、深さで10分の1ですから、(あまり短期間では分からないかも知れませんが)3〜4ヶ月もたてば差が歴然としてきます。おまけに、塗装自体に入ったキズは研磨しないと消すことはできませんが、被膜上のキズは太陽ポリマーで消すことが可能(塗装自体は1回もキズが付かないまんま)…という点が、良く考えてみると全然違う点ではないでしょうか。

良くカーショップなどで、半年とか1年とか言って、実際に使ってみると1ヶ月も疑問のように感じる製品が売られていますが、そういうのって有りなんですか?(2000/4/3)

そういうわけではありません。たまにですが、国民消費者センターなどでちゃんとチェックされたりもします。ただ、1年持つというものが400mlボトルで売られたりしていることに関しては、いささか疑問です。本当に1年持つとしたら13年分(1回分30mlとして)を一度に売っていることになります。容器の中で(液剤自体が)酸化しますから、普通13年後には使用不可能になっているはずです。太陽ポリマーの場合は本当だったら30ml〜40mlでビン詰めすべきかもしれませんが、少し無駄に使う可能性と、被膜上のキズ補修用の分を考えて70mmになっています。付け足しになりますが、太陽ポリマーは(減らないようなちゃんとした容器に入っていれば)13年後も使用可能なはずです。

太陽ポリマーやパワーGFは9Hとかそれ以上とか書いてあるんですが、だとすればガラスよりも硬いのでは?と思うんですがどうでしょう。また、例えばフロントガラスより硬いとすれば、フロントガラスとの比較で考えた時に、キズなんて全然付かないぐらいに思えるんですが、実際どうなんでしょうか?(2000/4/6)

ご指摘のようにガラスより硬いです。鉛筆硬度(○○H)は少しアバウトな計測方法ですが、ちゃんとした計り方にモース硬度というのがあります。この計り方は基準となる板ガラスを硬度5.0として相対的に数字を出す方法なのですが、パワーGF(普通タイプ)や太陽ポリマーは6.0で基準板ガラスより硬いことが分かっています。おそらくフロントガラスよりも硬いはずです。次にキズの付き具合をフロントガラスと比較した場合の問題ですが、例えばボンネットに太陽ポリマーを塗って、フロントガラスと比較して見ると、洗車のたんびに少しキズが付くボンネットに対し、フロントガラスは洗ったくらいではキズなんて全然付いていないように見えます。これは誰の目から見てもそんな様に見えるはずです(少なくともパッと見なら)。しかし、本当にガラスは洗ったくらいではキズ付かないのでしょうか。ガラスに撥水剤を塗ったことのある人なら感じたのでは?と思うのですが、撥水加工をすると、透明度がグーンと上がったように感じます。これはフロントガラスが小キズだらけで、すりガラス状になっていたためです。つまり小キズが埋まって透明度が大分戻ったからなんです。物理的に9H以下のフロントガラスがチリ・ホコリでこすった時にキズ付かないはずもなく、おそらく透明なためキズが目立ちにくい、あるいは気になりにくいだけだ…と推定します。 ちなみに、このレベルの硬さのものは、スポンジ・タオルはもちろん、常識的なワイパーゴム・洗車機のブラシなどよりも硬いのでこういったもののキズは入りません。あくまでもチリ・ホコリ・砂などが間に挟まっていたり、付着していた場合にキズ付く…とお考え下さい。(参照:太陽ポリマーはキズにも強い

PS:一般的には9Hと言うとほとんど一番硬いものという感覚で見られがちですが、あくまで2Hや3Hよりは硬いだけで、10Hや11H(下は0までしか無いけど、上はきりが無い)よりは柔らかい…所詮9Hなんだという『硬さに対する正しい感覚』を持つことも必要です。ちなみに9Hなんてダイヤモンドに比べればトウフみたいなものなんです。おまけにダイヤモンドの次ぐらいに硬いルビーやサファイア級のチリ・ホコリ・ゴミはたくさん車の上に乗っています。

地元のポリマー屋さんで、あまり磨きすぎると良くない…と言われたんですが本当ですか?(2000/4/7)

何でも『過ぎる』のは良くありません。この場合はあまり磨きすぎると塗装が薄くなっちゃうよ、あるいは下地が透けてくるよ…という意味の言葉だと思うのですが、ここではもう一歩進んだ観点から考えてみましょう。そもそも磨きというのは細かいキズをたくさん付けて、キズじゃないところが無いくらいにして(人間の目のレベルでは)最初のキズを見えなくする(目立たなくする)…という行為です。当然人間の目から見ればピカピカで凄い光沢に見えます。しかしキズの数は最初の何倍にも増えていることもまた事実です。キズだらけ…ということは表面積が増しますから酸性雨や煤煙などの攻撃を広い面積で受けることになります。また、対汚れ物質というミクロレベルの戦いでも付着の可能性を増したことになります。つまり、磨きというのは、多少に関わらず弊害があるわけです。しかし痛んだ塗装や汚い塗装をきれいにしたい…という場合にどうしても磨きが必要です。結局、磨きというのは第一の目的である『見た目の復元』を得るために、その代償としてキズだらけ(ミクロレベル)にする作業…ということになります。そして最も大切なのはここから先の話です。つまり復元してきれいになった塗装面(その代償として痛みやすく、また汚れやすくなっている)を何(なに)でどうやって保護・保存するか?…という問題です。ここをシッカリやらないと、一時的満足と引き換えに、その後の痛み(2階級特進)を促進して、わざと車がどんどんボロくなるようにしているのと同じこと…になってしまいます。歯医者さんが小さな虫歯を治すとき、削ることで一時的に大きな穴にしてしまいますが、必ず金や銀を詰めて、それ以上の虫歯進行をストップしてくれますが、この金や銀にあたる物に何を使うか…という点がポイントです。いいかげんなものを詰めておいたんでは治療(虫歯を取り去る代わりに穴が大きくなっている)…がかえってアダになってしまいます。車の塗装だったら、ちゃんと塗装を保護できるコーティング剤すなわち酸化とキズに強い保護剤(例えば太陽ポリマーやパワーGF)じゃないとダメ、無意味と断言しておきます。(磨きとコーティングの関係を詳しく知りたい方は『コーティングの基礎知識』をご覧下さい)

貴社のパワーGFゴールドラベルをサンプルで頂きました。ありがとうございます。私はかれこれ10年以上ポリマー加工業をやっているのですが、今まで使っていたもの(何種類か試しています)と比較して、汚れにくさはなるほどと思いました。他製品をインチキと言わんばかり?の強烈な宣伝文句からすれば、よほど自信有りと思いますので、他の部分の性能にも期待大なのですが、一つ難点をあげさせて頂くと、作業性がやや悪いと思いました。赤外線で焼く場合は問題無いのですが、そうせずに自然乾燥でやろうとした時、拭きあげの最後の所で微妙にもやった感じがします。この点は今後改良されるのでしょうか?また、一般用?のアレンジ品太陽ポリマーはもっと簡単なのですか?もしそうだったら、太陽ポリマーを業務用に使うことは可能ですか?(2000/4/8)

汚れにくさ以外の性能も期待して頂いて結構です。もう少し期間がたてば期待が確信に変わることを期待、いや確信しています。それからついでですが、他のをインチキ呼ばわりはしていません。数ヶ月しか効果の持続を感じられないもので,1年だ、3年だと言って商売している場合が多々見受けられる…という事実を多くの人々に知って頂こうとしているだけで、数ヶ月しか持たない製品をインチキだとは思っていません。そもそも数ヶ月しか持たないものとして売られているはずですし、何ら問題ありません。ただこういったもの、あるいは自分自信が持たないことを確認済みのものを使って、1年、3年…の商売をするのはやめた方が良いと思います。それからパワーGFの作業性の問題ですが、2000/3/15以降のゴールドラベルはかなりやり易くなっています。今後も更に改善されていきますのでご期待下さい。ただし、すでに一般ワックスレベルに限りなく近い段階ですので、今後プロの方からのこの手の単純な質問は(プロの威厳を守るためにも)取り上げません(電話でお願いします)。一応最初で最後ということで、もう少し補足しておきます。本来年に一度くらいしかやらないはずのプロコーティングは、日々使用を繰り返すお手入れ用品ほどの簡単作業である必要はありません(もちろん簡単にこしたことはありませんが)。何より、ちゃんとした性能・効果(長期間の保護保存力)を持っていることが大前提だと思います。この点をないがしろにしての簡単さ追求はプロとして無責任だし、正にプロのアマ下り(この言葉意味不明?)…と言っても過言ではありません。例えば1年間塗装を保護できない液剤の作業性の具合と1年間塗装を保護できる液剤の作業性の具合を同列で考えて、『作業性の良さも性能の内』…として、1年間塗装を保護できないけど作業性の良いものをトータル性能で上という判断を下したのではナンセンスだし、プロとしての考え方を疑わざるを得ません。『自分の楽さ』と『お客様の満足』のどちらが重要なのか?という部分の問題だと思います。最後に太陽ポリマーですが、プロ用よりは簡単です。もちろん業務用に使っても何ら問題ありません。

こんにちは。大阪でカーディティーリングショップをやってます。4年目になります。以前そちらのパワーGFを購入しました。が、もうひとつ納得出来なかった(撥水性・汚れ・水垢・ツヤ)のですが、使用方法に問題があったのか、こんなものなのかが分かりません。ちなみにワゴンR(パール)の新車に試したんですが…。それから、最近パワーGFゴールドラベルを出されましたが、あれはほんとにすごいのでしょうか?(2000/4/10)

ワゴンRの件ですが、文面からはパワーGFらしい性能が読み取れませんので失敗作…つまり使用法に問題があったのだと思います。プロの方はコーティングに対する固定概念があるため、一般の方と比べても、本当のコーティングへの戸惑いが大きいようです。このHPの太陽ポリマーのやり方・手入れ方法・トラブルシューティング(製品名はプロ用に置き換えて)を良く読んで下されば、何か失敗の原因が見えてくると思いますので、もう一度チャレンジしてみて下さい。それから撥水性に関しては排水タイプであることと、完全完成後に一度洗った以降でないと、本来の調子は発揮されない…という点にもご留意下さい。

このホームページを発見して以来、何度も訪れては熟読させて頂きました。塗装の痛む原因はほとんどが酸化によるものであって、それを防ぐには酸化に強いコーティングで守る必要がある…ということが、手をかえ品をかえ熱く語られていて、理論にも合理性が有り、思わず引き込まれてしまいました。今後もこういった有益な情報を発信し続けて下さい。そこで、素朴な疑問が一つ生じてしまいましたので、教えて欲しい、というよりは貴社の見解を聞かせて欲しいのですが、酸化の話が本当だとすれば(スイマセン私は信じます)、なぜ貴社が言うように酸化しないコーティングのお店が2割?くらいで、大多数のお店は従来のままなのでしょうか。私が思うに、もしこのページを読んだ人がお店でコーティングを頼むとしたら、絶対に酸化しないコーティングのお店に行くと思うのですが。そしてもしプロの人が見たとしたら、即刻酸化しないコーティングに切り替えるはずだと思うのですが…?(2000/4/13)

こういった励ましはとても嬉しいです。さて、ご質問の件ですが、現在の(パワーGFの)普及率はこんな程度で普通だと考えています。このホームページの主旨(特にコーティングについての部分)は、一般の人達に色々な知識を持ってもらい、プロがいい加減な理論を振り回しても、『物知りな一般ユーザー』には通用しなくなるようにして、プロも一般ユーザーに負けないように勉強をしなくてはならない状況を作り上げよう…というものです。すでに勉強熱心な目利きのプロは酸化しないコーティングの必要性を読み取り、導入を終えているはずです。日本では『赤信号みんなで渡れば怖くない!!』的な考え方が常識ですから、ほとんどの人はブームや最悪パニックになってからでないと動きません。これはプロとて一緒です。でもみなさんが目利きになってしまえばプロは動かざるを得なくなりますから、普及も早まり、そうすれば良いコーティングが広まってコーティング自体の評判も上がります。やがては『コーティングはやるべきだ』『やらないと車が痛む』という新しい常識が生まれ、その結果として、どのお店も大繁盛、お客さんも大満足(結果が良いから)という理想の状態が実現します。弊社はそこまで見据えているわけです。いずれにしてもここ1〜2年は弊社の孤軍奮闘(良く言えば独壇場)が続くかもしれませんが、その後は各社パワーGFのようなものを売り始めますから、その時点で酸化しないコーティングは普及率はかなりのものになるでしょう。先ほども言いましたがその状況を少しでも早めるのがみなさん一般ユーザーの方々の動きなわけです。例えばプロショップで、『コーティングをしても鉄粉ほどは硬くありませんから、どうしても刺さってしまいますね』 『硬いと付かないんですか?』『えっ?』『鉄粉は酸化共鳴によって付くと聞いたことがあるんですが…』『???』『コーティング剤は鉱物油系溶剤を含んだやつですよね?』『一応…』『じゃ、酸化劣化は防げませんね?』『一応塗装を酸化劣化から守ることにはなっていますが…』『うーん、犠牲膜理論ってやつですね?』『???』・・・なんていう事態が各地で起こったら普及が早まって、コーティング業界の健全な発展が促進されると思います。

酸化しないコーティング剤のはずなのに、随所に【完全無欠ではない】という表現も見られるのですが、完全無欠ではない…とするならば『ホンの少しは酸化するコーティング剤』、あるいは『ほとんど酸化しないコーティング剤』などと表現する方が良いのでは?と思うのですがどうでしょうか。少し揚げ足取りみたいになってしまいましたが、私は新日本交易さんの考え方に全面的に賛成する者です。微塵の悪意もありませんので、その点誤解しないで下さい。(2000/4/14)

ごもっともなご指摘ありがとうございます。太陽ポリマーやパワーGFは石油やロウなどの酸化する物質を含まずに出来ています。つまり言いかえると酸化しない物質だけで出来ていることになります。皆さんも学校で習った記憶があると思いますが、物質にはそれぞれ『酸化値』というのが定まっていて、この数値が大きいものほど酸化しやすいわけです。通常のコーティング剤やワックスはこの酸化値が大きいもので作られている(成分の一部として酸化しない物質も含まれています)ので酸化しやすいわけです。これは化学的事実です。一方、太陽ポリマーなどを形成するガラスやフッ素は酸化しない物質です。これもまた化学的事実です。ところが(一例として)太陽ポリマー物知り道場の所に『濃硫酸はダメ』と書いてあります。こういった点に対するご質問だと思うのですが、濃硫酸の件について端的にお答えするならば『酸化してしまうのではなく、破壊されてしまう』…ということになります。つまり化学的に酸化しないのは事実なのですが、相手があまり凄いものだと破壊されてしまうことはある…という意味になります。飛躍した話ですが例えば爆弾でも破壊されますし、車が火事になればあまりの高熱に耐えられず破壊されてしまいます。すなわち、酸化する・しない…で言うなら酸化しないのだけれども、コーティング剤としての保護力という観点から考えた時に、『完全無欠ではない』…ということになります。ちょっとややこしい話でしたが、そんな感じでご理解頂ければ幸いです。もしかしたら他にも言葉足らず・矛盾点など読み取れる場合が無きにしも有らずですが、そんな点ございましたらそっと教えて下さい。

『太陽ポリマー施工後の手入れ』のページに施工が上手くいったかどうかをチェックする方法の一つとして、乾拭きをしてキズの付き具合を見る…という記述がありますが、私の車は濃色車なので、今までの(経験上の)常識として、とてもそんなことをする勇気がありません。いつものようにそーっと拭いてもテストにはなるのでしょうか。(2000/4/19)

もちろんそーっと拭いても結構です。このテストはどれほどキズが付きにくいかの耐久力・あるいは限界値をテストするのが目的ではありません。太陽ポリマーをやったおかげでちゃんと効果が出ているかを確かめるのが目的です。つまり、『いつもだったらこうだったけど、こうなっているから何らかの効果は出ているようだぞ。一応被膜はちゃんと出来ているようだな。よしよし。』というテストです。汚れや他の性能は日にちが経たないと調べようも無いですから、とりあえずキズの付き具合でテストすることにしています。このテストはテスト自体絶対やらなきゃダメということではありません。もし、失敗作だったとしたら、普通もう1回やり直すと思いますが、後日やり直すのは案外面倒なものです。気持ちが燃えている内にパワー全快で作業して頂くための配慮でもあります。

モニターの商品頂きました。さっそく試してみたいと思います。ワクワク。私は自称洗車マニアで色々なコーティング剤(貴社によればお手入れ用ワックスの延長線上のもの)を試しております。新しい魅力的なやつを見つけると購入せずにはいられない損な性分です。今まで使ったものの中にも結構気に入ったものがあるので、それらと勝負させたいと思っています。一応私のいつものやり方は半分ずつ塗り分けて様子を見るという方法なんですが、それでいいでしょうか?また、この勝負の見所や注意点は?ちなみに最近は○○○や△△△というのがお気に入りです。(2000/4/23)

いやー、参りました。しかし、私たちプロも実はこういったテストは年中やっています。○○○についてもテスト済みです。コーティング剤としての性能(塗装の最初の状態を保存する)という観点で比べると、太陽ポリマーの圧勝です。1年間洗車(シャンプー可)だけで過ごしたとして、太陽ポリマーで保護した方の塗装は95%くらいの確率で元のまんまですが、○○○の方は95%の確率でボロボロ(1年分)になります。△△△はプロが広く使用しているものの(一応一般用)ブレンド品、つまり従来品ですからほぼ同様の結果が予測されます。つまりコーティング剤としての資質(保護力)では勝負になりません。(質問2・質問6・質問7参照) ? 一方、短期決戦で勝負した場合どうなるでしょう。この場合、日々使用を繰り返す前提のお手入れ用品の土俵ということになります。何度も繰り返すわけですから、簡単作業・一時的光沢・クリーニング効果・キズ消し(あるいはゴマカシ)効果などが重要な要素となります。基本的にあまり塗装を守っていませんから、ちょっと痛む・ちょっと直す…を短期間で繰り返しているわけです。1年分たくさん痛ませて、1年に1回磨き倒してたくさん直すという従来品使用のプロショップとサイクルが違うだけで基本的には同じです。少し余計?な説明が長くなりましたが、この短期決戦(お手入れ用品としての比較)という土俵で戦うと、お手入れ用品の方が一枚上かもしれません(痛みを別にして)。例えるなら、最寄の駅まで行くのに飛行機はかえって不便かも…といったところでしょうか。 つけたし情報 ? 太陽ポリマーを有効活用して愛車をずっとキレイなまま維持する方法をアドバイスしておきます。 まず最初に太陽ポリマーをコーティングします。これで長期間の塗装保護はほぼ成ったと考えて、『もう塗装はほぼ痛まない。元のまんまなんだ。』という根本的安心感で過ごして下さい。 次に見た目のキレイさを求めて、たまに洗車をして過ごします。神経質な人はキズを気にしながら、大雑把な人は無造作に、要はいつも通り思い通りに洗車して下さい。(従来品の場合)ここで、つまりコーティングしたおかげで、(大概の場合)逆にはれ物に触るように手入れしなければならなくなりがちですが、それでは(手入れが少しも楽になっていませんから)コーティングした意味がありません。 そうこうしている内に洗車キズが気になり始めます。洗車キズに対する気にし具合は人によって全然違います。ですから、それぞれ自分の好きなペースでキズ消し作業(リセット)をします。キズ消し作業は太陽@でこすったり(キズが多い時)、太陽ポリマーを上から塗れば何時でもリセット(これは見た目の話で、塗装自体はそんなことをしなくても常に元のまんまです)できます。ちょくちょく車を斜めから見てキズを気にするのが趣味の人でなければ、1年に1回で結構良い感じだと思います。要は『塗装自体は元のまんまなんだ』という根本的安心感と『でもこのキズが…』という心の問題を自分自身がどう調整するかで、『好きなペース』も自然に決まってくるでしょう。 キズをやたら気にする人は、太陽ポリマーをちょくちょく使っていたんではすぐ無くなってしまいますから、○○○や△△△などでキズを見えなくしておく方が経済的かも知れません。要は、この場合(内面的な要素が多いので)自分の目をごまかせれば納得できる部分の話だと思います。ちなみに、太陽ポリマーの役目は、普段は酸性雨や煤煙や鳥糞などから塗装を守り、お手入れ時には洗車やお手入れ用品の毒から塗装を守る(参照:質問3質問4)…というふうに根本的な部分で塗装を守っているものなんだ…とお考え下さい。基礎化粧品って言うんでしょうか?

私がひいきにしているコーティング屋さんのホームページに、某カーディラーの新車時の場合5年保証(コーティング名:○○○○○○○○○。保証の範囲:保証期間中に明らかに光沢が劣化した場合。保証の除外:@水洗い以外の洗車A専用メンテナンス液以外を使用した場合B年1回の定期点検を受けなかった場合)というのは(年1回プロが手入れをしていて著しく光沢が劣化することなんてそもそもあり得ないのだから、そんなことをわざわざ保証してコーティングの持続力保証のように見せかけるのは)ズバリ『イ○○○』と一刀両断に切り捨てています。また、同社の扱うコーティングだったら、このディーラーの保証内容だったら10年と言っても良いくらい…と結んでいます。新日本交易さんはこの点どうお考えですか?(2000/4/25)

原文のままだと誤解を招きかねない部分がありましたので、少し改ざんしました。この保証は持続保証ではなく、このコーティングをしても5年くらいなら光沢が劣化しない(丈夫で)良い塗装を使っていますよ…という塗装の保証だと考えています。つまりコーティング自体は仮に(仮にですよ)マイナスの要因だったとしても、そんなことではビクともしない素晴らしい車の宣伝なのではないでしょうか。もし万一(そうは言っていないと思いますが)そのディーラーがちまたのプロショップの1年や3年よりももっと凄い効果があるから5年保証にしているんだ…と言っているのでしたら、その場合はイ○○○(ウソ過ぎるの意味)と言って良いでしょう。ですから、このホームページの愛車を任せて安心なポリマー加工店の見分け方などを参考にして、『5年間塗装が壊れないのは分かったけど、ところでコーティング効果は何年持つの?』あるいは『5年間汚れないの?』『5年間雨染み付かないの?』『鳥糞乗った場合は?』『花粉が付いた場合は?』『塗装自体にキズは入らないの?』と聞けば良いのではないでしょうか。きっと困って逃げ出すと思います。当社ではこの○○○○○○○○○という液剤は、当社で言うところのお手入れ用品の範囲(ワックスの延長線上)の商品と認識しています。これが5年なら上記のお店は10年だと言うのは分からなくもありません。付け足しになりますが、この○○○○○○○○○というコーティングは某ディーラーではある車種のある種の塗装に対しては相性が悪いので出来ません…ということになっていますが、実際にはそんなことはありません。別のメーカー系某ディーラーや町のコーティング屋さんでこの液剤を使っているところでは、平気で普通に施工しているようです。現状でこの差を考えるなら腕の違い・知識の違いということではないでしょうか。しかし、実際にコーティングの仕事に携わっている元メカニックなどの人達だって、やがては上達しますから、次第にすべての車に施工できるようになるはずです。

コーティングの目的が塗装の保護・保存であることは非常に納得できるのですが、貴社のコーティング剤の宣伝?文句には撥水や艶に関する主張が無いか少ないように思うのですが、なぜ他社のように撥水が長期間とか凄い艶とかをうたっていないのですか?(2000/5/7)

一言で言うならばコーティングの目的は保護・保存、そして洗いやすいだけで良いと考えているからです。撥水をさせたり、一時的にツヤをアップさせたりする成分は特に含んでいません。撥水が好きな人は結構多いと思いますが、撥水させたければ市販の撥水スプレーで誰でも(2〜3分で)簡単に水玉コロコロにできます。とりあえずツヤがもっと欲しいと思えば、油っぽいものを塗っておけばそれも簡単です。ただしこういったものは車にとっては毒なものばかりです。一方コーティングの役目は、酸性雨や煤煙ばかりでなく、こういった毒使用からも塗装を守ろうとする点があげられます。つまり趣味的な部分(撥水など)でわざと雨染みを出来やすくしてしまう行為VS雨染みを出来にくくしておくコーティングの対決になる訳ですが、(不合理な点はさて置き)少なくとも雨染みの発生率はずいぶん抑制できると思います。ツヤに関しては、ツヤの無い車にその都度ツヤ出し剤をくれるよりはツヤのある内に、ツヤが無い車にならないような処置(すなわちコーティング)をしておくべきだと思います。コーティング剤をお手入れ用品の凄いヤツ…という風に考えていては、車の維持(ボロくならないようにする行為)を理解しにくくなってしまいます。

私は洗車や手入れが趣味で、ちょくちょく愛車のためにお気に入りのコート剤を塗ってあげています。私のように愛車に手をかけたい人間には、手入れが楽になる太陽ポリマーは不要なのでしょうか?(2000/5/14)

単純なようですが、太陽ポリマーの本質に迫る実に有効な問いかけだと思います。新車で車を購入した時は非常にキレイ(一般的な話)ですが、自然環境による劣化や、洗車などの手入れによる小キズなどで徐々に新車のようではなくなってきます。手入れが趣味の人(特にマニアックな人)は色々なケミカル・機器などを駆使して、その都度自分の出きる限りの秘術をつくし、補修も含めたツヤ出し、美化作業を行なうのが趣味の人…と言いかえることができます。キズ消し効果、光沢の具合など幾つかのポイントに絞って作業自体を楽しんでいます。しかし、長期の保護効果に興味を持っている人はまだまだ少ないようです。極端に言うならば中々消えないキズは必要なアイテムなのかもしれませんし、鳥糞の被害から塗装を守るのも、こまめなチェックと早めの洗車で対処するというちょっとスリリングな醍醐味を満喫できます。そして、もしウッカリやられてしまったら、それはそれで、補修する楽しみを生み出すのだと思います。多くの人々がそうだとは思いませんが、こういった趣味は非常によく分かりますし、楽しそうだとも思います。もしこの趣味が筋金入りだったとしたら、将来絶対痛まない車が発売されてもオプションで少し痛む方を選択するはずだし、それこそが趣味なわけです。つまり、そういった指向性がある場合は、太陽ポリマーやパワーGFは不要だと思います。マニア道から見れば塗装自体にキズが入らない方法なんて邪道なので捨て捨て…といった所です。でも、『ボロくならないほど嬉しい』という人は、手入れが趣味の人の中にもいるのではないでしょうか?そういう方には太陽ポリマーやパワーGFも必要の可能性が高くなります。新車時、あるいは秘術を駆使して最高の状態を作った時に、根本的保護剤として太陽ポリマー施工をしておき、後は好きな手入れを何時ものように何時ものケミカルでやれば趣味の部分も満足できるし、根本的安心感も得られることになります。ちょくちょく手入れをしなくても塗装さえ維持されていれば良いという人は太陽ポリマーとおちゃのこシャンプー、おちゃのこリンスがあれば十分です。(参照:質問16質問18

プロに頼んでコーティングをしてもらう場合、新車のうちにやった方が良いのか、少し痛んでからやった方が良いのか教えて下さい。(2000/6/1)

店によって違います。塗装をちゃんと保護するコーティングだったら絶対に新車の内の方が得です。痛んだ車の場合は復元料(磨き賃)として費用も余分に掛かります。ただし『俺は磨き屋さ!!』と言って、酸化するコーティング剤を承知の上で使っているお店だったら、痛んだ車の復元以外に頼む必然性は有りません。どれくらいツルピカにしてくれるか?にお金を掛けるんでしたら、コーティングの種類にこだわらず、どこまで入念に磨いてくれるかで、店選びをするべきだと思います。つまりどうしたいからプロに頼むのか…という点を考えた上で店選びする必要はあります。

硬度についてHPに書いてありますが、私の知識(ちょっとあやしいですが(^_^;))では鉛筆硬度6B-HB→モース硬度1程度、鉛筆硬度 F-9H→モース硬度2程度、爪→モース硬度2.5程度、板ガラス→モース硬度5.5-6.5程度、カッターナイフ→モース硬度6.5程度、だと思うのですが、どうでしょう?(間違ってるかも)他の洗車系HPの掲示板やこのHPの使用者の声で、太陽ポリマーが爪で傷がついたと書いている人がいたので、私の知識では当たり前のことと思ったのですが、質問9に板ガラスより硬いと書いてあったので、混乱しました。9HはJIS規格-塗料一般試験方法-鉛筆引っかき法の数値ですよね?私はあまり知識がないので、これ以上わからないですが...。(2000/6/2)

パワーGFや太陽ポリマーは実はモース硬度で6.0、ゴールドラベルは計っていませんがそれ以上です。モース硬度は一般の人には馴染みが無いので、これを9H(太陽ポリマー)とそれ以上計測不能(ゴールドラベル)と言うように表現しています。(実際には両方9H以上なのですが・・・) ご指摘のようにモース6は爪ではキズがつきません。したがってキズがついたと思っている人の勘違いか、チリ・ホコリ・ゴミの影響だと思います。 硬度の計測はカッター刃に液剤を塗った状態で計っていますので、後ろが柔らかい塗装面だとその影響を受けるのもまた事実です。 つまりペラペラの薄い鉄板(ミクロレベルの薄さ)を布団や、スポンジの上に置いた状態を想像してもらうと分かりやすいかもしれません。ここに指で線を引くと指の跡がへっこんで線の後がつきます。これを縮小すると鉄板に細いキズが付いたように見えます。(このペラペラ鉄板だって後ろがカッター刃だったらへっこまないし、ちゃんと鉄らしい硬さを持っていることが分かります。) 太陽ポリマーに付くキズは、本当に硬さに負けてえぐれてしまったものと、(先ほどの例のように)へっこんでいるだけのもの、この2種類があるわけです。 へっこんでいるものは、洗車したり、乾拭きしたりしている内にもまれて消えることもあります(構造に柔軟性が有るため)。洗車後の乾拭きは有効です。 しばらく様子を見ていれば、どれだけキズが付きにくいかは誰でも分かると思います。大概の人は1年くらい洗車だけで過ごしたらどれほどになるか大体知っていると思いますが、太陽ポリマーだとそうはならないわけです。 余計な?入れ知恵かも知れませんが、ガラスレベルの硬さが有るかどうかを調べる方法は比較的簡単です。太陽ポリマーをガラスに塗ってみて、本体のガラスと同じように扱ってキズの付き具合を調べればそこそこ分かるのではないでしょうか。そして、その結果を元にまた仮説を立てて次の実験をし、仮説・実験を繰り返しながら途中の勘違いなどを排除し結論に近づいていく…というのが生きた科学だと思います。 アドバイス:○Hがモースで幾つ…とかの知識よりも、それぞれの硬さのイメージを正しく知っておくことの方が役に立ちます。つまり、モース6を過信してもいけないし、ガッカリしてもいけないというわけです。モース6はモース6以上でも以下でも有りません。余談ですが、某有名自動車メーカー開発の技術者ですら『9H以上が何で洗車しただけでキズが入るの?』(今は理解して頂いています)ということを最初は言っていました。(硬さに対する知識・認識不足)今回はかなりハイレベルでした、良い質問有難うございます。

ちょっとした疑問です。太陽ポリマーを施工した結果、非常に汚れにくくなりました(洗えば落ちる)ので、その点は大変満足しているのですが、少し洗車間隔があいた時などたまにドアミラーなどの水だれが洗っただけでは落ちないことがあります。クリーナーなどで簡単に落とせますから特に困っているわけではありませんが、酸化共鳴して塗装と汚れが一体化しないはずなのに、どうして洗っただけでは落ちなくなってしまうことが起こるのでしょうか?(2001/9/7)

塗装と一体化していないけれども、いつもより(洗って落ちる時より)こびり付き具合が強固なだけだと言えます。一般的にそーっと洗うこと、そーっと拭くことが車を大事にしていることになっていますから、車を大事にしている人の大部分はそーっと車に接していることと思います。例えば同じ程度の汚れが冷蔵庫の扉に付いていたと仮定すると、洗剤かなんかをチョビッと付けて(湿った)雑巾でガシガシ拭いて落とせちゃうような気がしませんか?酸化共鳴して塗装と一体化した汚れと言うのは塗装ごと削り落とさないと絶対に除去できませんから、力の入れ具合などで落ち具合に差が出る汚れは酸化共鳴ではなく普通の付着汚れなんです。つまり、車というのはそーっと触るという変な常識がありますから、洗車という行為はそーっと洗車キズだらけにするだけで、落としたい汚れはわざと落とさない(そーっとやっただけで落ちる汚れだけ落とす)・・・行為と言えなくもありません。せっかく洗車キズを増やすという代償を払っているんだから、汚れをもっと落とした方が得だと思うのですが・・・。もちろん、最初の砂だらけのまんまゴシゴシやったら本当にもっとキズだらけになってしまいますから、そういうの(キズの原因)は除去した後の話ですよ。『汚れがこびり付いただけのきれい?な塗装面(太陽被膜面)』&『きれいな布』の組み合わせでそうそうキズだらけになるわけがありません。洗車でキズが入るのは、砂・チリ・ホコリ・泥などを除去するまでの前半戦がほとんどなんですよ。安全な後半戦をもっと有効に使うこともお考え下さい(洗車後のカラ拭きも非常に車のために良いので推奨します)。特に太陽ポリマーの保護膜でおおわれている車ならば、上記の行為はすべて被膜上の作業ですから、かなり安心感を持って出来ると思うのです。塗装自体を痛めないように、気軽にお手入れするための安心保護被膜という側面も太陽ポリマーの大きな価値要因なんです。さて、ここから先は蛇足のようなものですが、先ほどの『車はそーっと触るのが大事にしていることになっている』という点について一言。まず、車を大事にそーっと洗います。そーっとでは落ちない汚れがたまに残ります。次に何を考えますか?もっと良く落ちるシャンプーは無いか?これを落とせる薬はないか?クリーナーは無いか?・・・となる場合が多いのではないでしょうか?確かにそういったものを使うと(自分は余り力を入れなくても・・・つまりそーっと大事にの範囲で)ケミカルの強力な分解力または研削力に助けられて目的を達成できます。でも、塗装の健康にとって人力でゴシゴシ?やられたのと、色々な薬(効き目があるほど毒でもあります)を飲まされたのではどっちがマシでしょう。自然食品派と薬ずけ派、どっちで行くにしろ、太陽ポリマーがやってあればご安心・・・という落語の落ちのようなお話でした。

コーティングの強さ,膜の厚さという点でGFストロンガーに着目しています。しかし,膜の強さや耐久性を求めるなら,クリアー塗装(あるいはニスなど)をボディに吹いて,それをコンパウンドで磨けば半永久的でかつ艶のあるコーティングの代用とできるように思えるのですが,費用面以外で,欠点があるのでしょうか。なぜ,このようにコーティングでクリアーを塗るサービスが存在しないのでしょうか?(2001/9/23)

まず自動車そのものの保護コーティング剤として塗装がしてあるということを認識して下さい。厚み・密着性・耐久性等、全体的に高レベルです。車(鉄)をサビなどから守っているわけです。

次に皆さんが通常コーティングと呼ぶものですが、これはその車を守っている塗装を更に守ってやろうというものです。つまり塗装より何か優れた点がないと『塗装の自己防御力+コーティング独自の防御力』がプラスアルファに作用しませんから塗装(自動車の見た目の良さ)を守れません。 例えば、クリアー塗装をコーティングしてオリジナルのクリアーを守ろうと考えた場合、オリジナルのクリアー剥き出しの時に満足できなかった点が、後から塗った方のクリアーに現れます。(外側のクリアーは痛んでも、オリジナルの方は内側で守られているはず・・・という精神的満足をお考えなら話は別ですが。)

※磨いてきれいになれば良い(塗装を痛まないように守ろうというのではなく、痛んだらその部分を除去すれば良いという考え方)のなら、コーティング(第二のクリアー)はせずに最初からあるクリアーをたまに磨き、やがてクリアーが薄くなってきて磨けなくなってきたら第二のクリアーを吹く・・・というのが得策だと思います。 つまり、クリアーをコーティングするという考え方があまり存在しないのは、費用と手間の問題もあるかも知れませんが、効果が考えずらく、やる側からみてお客さんに良い点をアピールできないだろうし、お客さんもやってもらったとしてどう良いのか?さっぱり分からないはずだからです。 塗装が痛む原因は酸化とキズが大部分ですから、これらに対して塗装より強いコーティング剤を塗らないと目的を達成することは出来ません。 例えば従来品の酸化する材質で出来た、塗装以上に酸化しやすいコーティング剤(ワックスも同じ)を塗ると、酸化に関して塗装の足を引っ張りますし、キズに対しては何の抵抗力もありません。 長期の痛み防止という観点からは、総じてやった方がマシな点は一つもありません。

特に、前処理として念入りに磨いた場合、人間の目ではツルピカに見えても、実際にはミクロレベの研磨キズが無数に入っていますから、塗装の表面積は膨大に大きくなり、酸性雨etcなどの毒攻撃を広い面積で受けることになり、よほど保護効果のあるコーティングをしないと磨いたことがあだとなって、その後の痛みが確実に促進されてしまいます。(質問10参照

よく、コーティングは磨きで決まる・・・と言っている業者がいますが、その言い方は非常に疑問です。下地磨きは痛んだ部分(特に酸化被膜)を除去するという重要な役目と見た目の復元という意味を持ちますが、それ以上の磨き(つまり、プロが競い合う腕前の部分)はコーティングの性能とは無縁です。 コーティングの良し悪しはコーティング剤の性能とそれを正しく使えたかで決まります。磨きで決まるのは出来上がった時のツルピカ度だけです。コーティングとからめた磨き優先理論は、職人的雰囲気、一生懸命さ・・・を連想させ、好印象ですが、自社コーティングの自信の無さを磨きとコーティングをごちゃ混ぜにすることで、誤魔化しているに過ぎません。○○さんは磨いてきれいになれば元通りとお考えのようでしたので、磨きについても考えを並べてしまいました。(虫歯になったことが無い歯と虫歯を治療した歯では意味が違います)

コーティングというものは、酸性雨・鳥糞・鉄粉その他のいろいろな害に対して塗装よりも強く、なおかつ一時的(長期だとしても期限があるようなものという意味⇒取りたい時に取れるから)なものでなくてはなりません。塗装のように上記の害に弱いくせに永久ものだと、ぼろぼろになってもそこに存在しますから、何度も本格磨きを行って修復しなければなりません。ちゃんと塗装を守れるコーティング剤を1年に1回(ペースは自由ですが・・・)ぐらい塗って、塗装自体は痛まない元のまんまを演出する方が最も手間いらずで安上がりで理にかなっていると思います。

先日貴社のコーティング(GFストロンガー+パワーGFゴールドラベル)を専門店で施してもらいました。今後の洗車方法や注意点を教えてください。(2001/10/15)

塗装の状態維持という観点から見ると、鳥糞等のそのままにしておかない方が良さそうなもの(毒性が強そうなもの)が付着した時に早めに洗車除去していれば、基本的には普段の洗車は自由なペース(極端に言えばしなくても)大丈夫です。上記特別な場合の洗車以外洗わないまま1年くらいたっても、仮にショップに持っていけば、『洗車キズもほとんど無くて、酸化劣化もしてないし、状態抜群ですね』と言われると思います。(これは余分に洗わない方が痛みは少ないという意味です。ただし、従来品のコーティングでこれをやると酸化でボロボロになります。) しかし、いつもきれいでいたいなら洗車の回数は多いほど良いわけです。ところが、キズという代金を払って見た目きれいという商品を買うのが洗車です。そこでパワーGFの威力が生きてくるわけです。つまり洗車という人災から塗装を守るという役目です。(いつもきれいじゃないと気が済まない人は『洗車→きれいになる→でもキズが付く』の葛藤がありますが、そうじゃない人はその点幸せです。鳥糞などさえチェックしていれば結果的に洗わない方が痛まないわけだし、気が向いた時に、またはいざとなればクリーニングによっていつでも『実はキレイ』を確認できるわけだし・・・。←別にお勧めしているわけではありませんよ。ただ、酸化しないコーティングの最大のメリットは、もしかしたらコレかもしれませんので、洗うのは嫌いだけどきれいなのは好きというノンポリな人達は、一部この感覚も導入して気ままなお気軽カーライフを組み立ててはいかがでしょう。)

塗装がボロくなる原因は、酸性雨、鳥糞、鉄粉、樹液などの自然環境による被害と、洗車やそれに伴うケミカル塗布時の失敗(ケミカル自体が塗装に毒だった場合や、使用法の間違い・技量足らず)などの人災被害が半々です。パワーGFは自然環境ばかりでなく人災からも塗装を守るのが役目ですから、お手入れは好きなようにやっていただいて良いわけです。(もちろんパワーGFを突き破るような劣悪なことをワザとやってはいけません。) 従来のコーティングは、塗装を守るという性格のものではありませんから、むしろコーティングしたおかげで、(コーティングが取れてしまわないように)そーっと触らなくてはいけないような気がしたし、お手入れにも宿題(○週間に一回コレを塗るとか・・・)があったりして、何のためにやったのかさっぱり分からなかった人がほとんどだったはずです。(車の手入れというよりはコーティングの手入れ?)

つまり、洗車方法の特有の決まり事や注意点は、他のコーティングや何もしなかった場合と比較して、少ないというか、特に無いというのが、パワーGFをやった車のメリットなわけです。言い方を変えればやりたいことをやっても良い範囲が広くなったと思えば良いのではないでしょうか。 上記のことは、もっと詳しくHPにすべて書いてありますので、興味があったら熟読をお勧めします。自分が何を目的(どうなればうれしいのか?)としてパワーGFをやったのか? はたしてパワーGFで良かったのか?・・・を事後勉強になりますが、調べておいて損はありません。 PS:もし、ご質問の主旨が、(初めて車を購入したなど)車を洗ったことが無くて、洗車にはどういう道具が必要で、どういう手順で洗えばよいのか?という意味での洗車方法でしたら、ショップに指導してもらうのも手ですね。(この質問は質問4とも関連します)

酸化被膜を除去しないでコーティングした場合、どうなりますか?(2002/4/8)

コーティングが利かないか、正常に機能しない可能性が高いです。特にGFシリーズのように、ちゃんとやってあれば効果が確認できるタイプのコーティングだと、逆に利いていないのが良く分かったりします。酸化が激しい塗装の場合、塗料粒子という切り口で見た場合に、回りが溶けて(酸化して)、しっかりした部分が、無いか小さくなっていますから、酸化した塗装はスカスカ状態です。ここにコーティングをすると隙間が大きすぎて吸い込んでしまい、コーティング被膜を形成できません。この場合コーティングした日くらいは一見テカリも出るでしょうが、一週間以内くらいに大幅に艶引けしてしまう可能性大です。もちろん、いろいろな点から見ても、やってあるんだか、無いんだか分からない状態といった感じです。

ポリッシャーをお持ちの場合通常、心理的にはキズを目掛けて研磨し、見ためキズが無くなれば『よし!』ということになる方も多いと思いますし、また普通そうなってれば、大体の場合酸化被膜も除去されていると思われますが、まれに酸化被膜がまだまだ残っている場合というのもありえますので、ボロボロの塗装面を磨くときなどは、この点にもご留意ください。 当社的には、コーティング時における下地処理としての研磨は、キズ取りではなく、酸化被膜取りと考えています。 酸化の激しいと思われる車は、プロに一度磨いてもらうことをお勧めします。その際、キズを追うだけの磨きではなく、酸化被膜に対する概念と、塗装保護の概念をシッカリと持ったプロにお願いするのが望ましいと思います。

実際に現在出回っているコーティング剤では、1年間、2年間、5年間持つという話を良く聞き、保証書まで出しているところもありますが、今までのコーティング剤では私共の方で試験した結果、そこまで持たないのが事実です。また、硬度試験も下地とコーティング剤の薄膜によって出た数値ですから実際には真の硬度は出ておりません。つきましては、御社の商品のコーティング剤はどうなんでしょうか。(2003/3/17)

他人事ですから、あまり関知はしませんが、よくある○年保証というのは、○年間効果が持続するように謳っているものはほとんど無いようです。あくまで、お客さんが○年保証なんだから○年持つだろうというように勘違いしてくれるのを狙ってのものが多いように思います。

持つ・持たないに関しては、どうなっていればまだ持っていて、どうなっちゃうと、もう持っていないのか?のルールを決めなければ意味が無いし、お話のし様もありません。 プロの方で意外と多いのが、お宅のコーティングどれくらい持つのという質問をすると、意外とあっさり1年とか2年という答えをくれるのですが、上記の話(ルールの話)をすると、そんなこと本気で考えたことも無かったという話になる場合です。そもそも何のためにコーティングするの?コーティングするとどういう風にメリットがあるの?という部分の答えを決めていないのではないでしょうか。かなり?な○年です。

当社としては、プロの皆さんが、良い液剤を持ってないのにのに、良い液剤を持っている前提のような商売をしていて、一方裏で日夜良い液剤を探しているという非常に矛盾した事実を非常に問題だと思っています。施工店のウソを本当に出来るような液剤は今のところ無いようです。ただしウソをつかなければお客さんを充分に満足させることが出来て、リピート率も抜群な右肩上がりの商売を可能にする液剤(コーティング剤)ならたくさんあると思うのですが・・・

ただ、ウソをつくな!と言っても、なかなか真っ正直な商売はできない体質にあるようです。ウソをついたおかげで取れてる仕事がある以上、ウソをやめるとその分仕事が減るから、或いは減るような気がするからだと思います。

被膜硬度について、正しく認識しよう

薄膜の硬度測定は、計りたいものより硬いか同等のものの上でないと計れません。また、薄膜の存在が(はがす・削るなどの方法により)目視で確認できないものは、公的機関では測定してくれません(無いものは計れないという理由かと思います)。薄膜は死ぬほどペラペラなのでカーボン紙で後ろに字が書けるのと同じ原理で、何の上に薄膜があるのかによって、下材の影響を受けてしまいます。したがって、『薄膜の硬度測定は、計りたいものより硬いか同等のものの上でないと計れません。』ということに成ります。通常、下材の硬度と同じになったらそれより硬いという判定です。下材が9Hだとした場合、4Hの薄膜は4H、9H以上の薄膜は9Hという測定値になります。もし、こうしたことにご興味がおありならば、薄膜の存在が確実なコート材をカッター刃(9Hくらい)などのかたいものの上で計ってみて下さい。あるいは計ってもらってみて下さい。おいそれと9Hの測定値は出ませんよ。

当社のGFシリーズは9Hの上で計って9Hだったので、9H以上という判定になっているようです。(財団法人 日本塗料検査協会のテスト結果NO.001530、010969、011451他)

通常、鉛筆硬度を測る時は1キロくらいの圧力を加えて計ります。ですからカーボン紙の原理が働いて下材と同様の硬度になってしまいがちなのです。例えば4Hの鉛筆で9Hの薄膜ごしに、1キログラムの圧力で2Hの塗装面を押したとします。すると2Hは柔らかいですから、凹んでしまうわけです。ところが通常の洗車などの場合、そんなに力をかけませんから、4Hのゴミは9H被膜の上をさーっとすべって通過するだけなのです。もちろん押し付けるように力が加わるように洗えば、カーボン紙原理が働き、2Hは4Hで凹みますから、キズ(凹みキズ)は入ってしまいます。もし、9H被膜が無く、2H塗装剥き出しだったとすれば、4Hで擦った時に、どんなにゆるくてもキズ(えぐれキズ・切りキズ)が入ってしまいます。

えぐれキズ・切りキズなどで破壊された塗装は自分で勝手に直ることは有りませんが、凹みキズは自分で自然に直る可能性が有ります。塗装というのは弾力性があるため、破壊するほど押されてない分の凹みキズはいつのまにか元に戻ります。

つまり整理しますと

2H塗装に9H被膜が載っている場合
  1. 9H以上のゴミの分は破壊キズが付く。
  2. 2H以上9H未満のゴミの分は、どうにもならないか、洗い方によっては凹みキズが付く。※凹みキズの内、押しの強かった分は破壊キズ、弱かった分は復元する可能性のある凹みキズ
2H塗装のみの場合
  1. 2H以上のゴミの分は破壊キズが付く

結構丈夫なのを体感する方法としては、車のフロントガラスのような(もちろん硬いけど)比較的柔らかくて傷の入りやすいガラスにコーティングしてみて、ガラス剥き出し面とコーティング面の傷の付き具合を観察していく・・・という実験です。膜厚があって、ガラスより柔らかいコーティングはガラスよりキズが目立ち、当社のGFシリーズはガラス面の方がキズが付きやすいという結果になっています。これは、フロントガラスより硬く、GFより柔らかいチリなどでゆるく擦られた場合などの分が差となって現れるためです。この条件のチリでもガラスを破壊できる力で擦ると、先ほどのカーボン紙の原理が働いて、被膜越しに下(つまりこの場合フロントガラス)が凹んでしまいます≒破壊されてしまいます。

先ほどウソについての話題を出しましたが、『塗装が2Hだとして、そこに9Hの薄膜を貼っても、結局測定すれば2Hなんだから、9Hの被膜なんて意味が無い。』と言っているプロ施工店がたくさんあリますが、これは普通に学のある人に言うと赤っ恥をかいてしまう、恥ずかしい考え方です。何も知らない人にだけもっともらしく聞こえるウソ理論ということになります。

この業界は、事実がどうのということより、『もっともらしく聞こえる』ことを事実のように扱う風潮があり、このことが原因で、メーカーのもっともらしい売らんかな理論にすぐ騙されてしまう土壌があります。また、『だって、メーカーがいってたんだもーン!!』という無責任な営業方法が主流になってしまっていて、自分がどう思っているか・・・とのギャップをブラインドにしがちです。つまり、わざと騙されて、わざと騙すというような、あまり正直でないという点がとても気になっています。『新発明!3Hのセラミック』だとか『新開発!4Hのダイヤモンド』だとかいうのをどっかで見かけた記憶がありますが、有り得ない話です。これらの取り得は硬い事であって、適度に柔らかいセラミックとかダイヤモンドなんて存在しませんよ。

『一年間ノーワックス』という宣伝文句だったらお客さんに受けそうだぞ。よし、それで行こう!!ところでどんなことすればそうなるんですか?それはこれからゆっくり考えれば良いじゃないか。とりあえずはこのワックスでスタートして、それからだ。そのうち何か凄い発明もあるだろうしな。了解。

このようにして商品のでっち上げから始まった感すらある(歴史の浅い)車のポリマー業界ですが、何もこの方向性に束縛されて、コーティングという商品の幅を自らせばめて苦しむことは無いのではないかと思います。プロの方たちは早くこんな呪縛から抜け出て、もっとまともで魅力のある商品(ポリマー加工)作りをしたらいかがでしょう。良い商材はいっぱいあるんだから、既にお持ちの優れた(磨き)技術と合わせて、普通に考えれば魅力ある商品に仕立て上げることは簡単だと思います。なのに、呪縛から抜け出せないが為に、『優れた商材+優れた技術=怪しい商品』という最も損な計算式になっているような気がしてなりません。

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